アクリル絵具での水彩表現
メディウムで薄めるだけで、アクリル絵具を水彩絵具のようにお使いいただけます。
リキテックス ソフトタイプとリキテックス リキッドはなめらかさを特長とし、従来の水彩絵具のように使用できます。アクリル絵具特有の定着性によって、層を損なうことなく重ねることができます。必ず紙に浸透させて、絵具が固着するようにしてください。
支持体の選択
- コットンペーパー100%の高品質の厚手の紙を使うと美しい仕上がりになります。水分を多く含み、たわみが少なく、絵具を多く重ねられます。コールドプレスペーパー(荒目) は目が粗く、吸水力 に優れていますが、ホットプレスペーパー(細目・極細目)はなめらかでそれほど多孔質ではありません。
- 地塗りしたキャンバスなど、吸水性のない支持体に水彩画風の効果を施すには、リキテックス ペインティングメディウムを使用し、絵具を薄めて固着させてください。安定した塗膜が形成されます。
塗布・技法
- 透明色または半透明色のリキテックス リキッドまたはソフトタイプの絵具は水彩絵具に最も近い効果を得られます。
- 筆さばきの境目をはっきり残したい時はドライペーパーを使用してください。
- 乾くまでの時間を遅らせたい場合は、蒸留水にスロードライブレンディングメディウムを加えてください(蒸留水とスロードライブレンディングメディウムが4:1)。より長い時間作業ができます。
マスキングで必須なこと
- マスキングテープや専用液で周囲を覆い、乾燥した塗膜に新しい絵具が混じらないよう守ります。
- 作業を開始する前と、色を加える都度マスキングをすると細かな部分を守ることができます。
- 直線にはドラフティングテープを使ってください。粘着力が弱く、はがすときに着彩部分を痛めません。
- 筆またはペンでマスキング液を塗布してください。
- マスキング液は指先でこするか、ラバーセメント消しゴムを使うと簡単にはがすことができます。